小さい頃から「あんた将来禿げるよ」と言われてきた。母方の親戚に立派に禿げている人がいて遺伝的な要素は十分。かつ赤ん坊の時かなり薄毛だったよう。そして実際30を前に、頭頂部が薄くなってきた。
人に髪を切ってもらうことに対する恐れから、ここ15年ずっと自分でバリカンで刈っていた。髪のことなど気にすることも全くなかったのだが、実際薄くなってきたら薄毛治療に関して調べている自分がいた。昔の記憶でも禿げると言われた時、確かに嫌な気分になったのを覚えているが、潜在意識的に禿げることに関して恐れていたことに気づいた。
ともあれ調べてみれば時代に感謝。治療は可能で、しかも個人輸入なら金銭的負担もかなり小さく、すぐに治療を始めた。数か月続けてみれば本当にボリュームが増してきた。
面白いことに髪型など気にしていなかったはずが、「髪型キメて、生きてゆきましょう♪」と昔CMで聴いたフレーズが浮かんでくるほど楽しみにしている自分がいる。禿げ始めたことで手にした新たな望み、喜び。禿げなければ気づかなかったわけで、まさに禿げ得。表裏一体。
そう考えてみれば、本質的にマイナスなことも認識次第ではプラスになりうるという事がよく分かる。コントラストという概念をなるほどと思えた。
今までの俺はマイナスな物事をそのままマイナスに認識していた。そりゃ苦しいはずだ。俺の世界の基盤は俺の認識そのものだ。これに気づけばもはや勝ったも同然よ。
資産20万 負債250万 将棋倶楽部24レート2100