現実への感謝


初めて金縛りにあった。厳密な定義があるのか知らないからあれを金縛りというのかどうか定かではないのだが。

寝る前に瞑想を15分くらいするのが習慣になっていて、昨晩はかなり深くというか質の高さを感じていたため、最高の睡眠がとれそうだと思いながら布団に入った。そして、すぐ眠りに入ったが夢を見ていた。

最初は普段と変わらぬ夢だったが途中から現実離れした建築物などが現れていて、今思えば違和感のある世界だった。そして、どういう場面展開だったかは覚えていないが、何人かいる部屋でこたつに入っている状態になった。ふと反対側に立っている人に気づき顔を見上げると、それは人ではなかった。

こちらを見下ろす顔はアノニマスの仮面のような感じで、体はこけしみたいだった気がする。怖かった。いや、ただ怖いというよりも到底力の及ばない存在だと察し、畏怖という感覚だった。

隣に座っていた人から「目を見るな!」と言われ、とっさに顔を伏せたのだが、そこからだった。とてつもない重力がかかり、あぐらのまま、頭を下げるように押さえつけられた。

ぐんぐんと重力が強くなり「やばい」と感じたときにはっと目が覚めたのだが、しばらく夢の中の重力感が続き動けなかった。

徐々に重力感が抜け、動けるようになると、怖さとともにただそこにある現実に対し感謝が湧いてきた。当たり前の現実。決して当たり前などではないとはっきり認識できた。

俺は恐れや不安などの感情にばかり気を取られ、喜びや望みの感情をないがしろにしてきた。恐れに全振りした時の世界を見せてもらった気がする。それならば、喜びや望みに振ればどうなるのか。軽視しているもの、目を向けられていないもの、そういったものを大事にしよう。そう思えた体験だった。

資産20万 負債250万 将棋倶楽部24レート2150


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