手放す


時間はかかったが、また信用取引に復帰できた。成功を夢見るトレーダーにとって労働の価値が相対的に高いこと、感謝してもしきれない。トレードのみで、しかも現物でとなると相当大変なこと。本当にありがたい。

エイブラハムやバシャールの言葉で「手放す」、「委ねる」という表現が出てくる。何となく分かったような気はしていたのだが、今回信用から早々に退場をしたことで、まさに自分の状態がそれと関連していると気づいた。

稼ぎたい。トレードは稼ぐためにやるのだから当たり前の感情なのだが、それが行き過ぎると稼がなければならない、プラスでなければならないといった執着が生じ思考的な偏りに繋がる。俺自身この状態に陥っていた。

どういうことかと言うと、プラスのトレードを過大評価しマイナスのトレードを過小評価する。INポジションを過大評価しOUTやキャッシュポジションを過小評価する。この思考的偏りが俺の中にあった。プラスのトレードしか稼げないし、もちろんキャッシュポジションでは変化がないからだ。

だが、俺の戦略の基盤は損小利大であって、リスクは限定しリターンは追求するというものだ。すなわち一本のトレードがどうこうではなく、数十本のトレード群のトータルでプラスを重ねていくということ。だから戦略通り遂行できたのなら、プラスのトレードもマイナスのトレードも全く価値は同等だし、戦略通りでないINポジションはキャッシュポジションに劣る。

俺は完璧な損切やリスク限定ができたトレードであっても、その一本のみに視野が狭まり、稼げなかったという事実だけで嫌な気分になっていた。これはちゃんちゃらおかしい。過小評価していた証拠だ。嫌な気分になることを恐れOUTを躊躇するという悪循環にも繋がる。

稼ぐことに対する固執というのは、稼いでいる状態という理想に焦点を当てているのではなく、理想と現状のギャップそのものに焦点を当てているということだ。俺はトレードで成功できると確信があり理想の状態がはっきりしているが故に現状とのギャップも明確にしてしまい、そこにエネルギーを注いでいた。これに気づけたのだから、意図的に視点を変えればいいし、俺は意図的に状態を作っていける。

今の俺なら固執を手放せる。エイブラハム、バシャールそしてyoutubeに翻訳動画を上げてくれている皆様、本当にありがとう。

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資産30万 負債240万 将棋倶楽部24レート1900


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